岡山で水俣病検診を実施―中四国で初

 全日本民医連中国四国地方協議会は7月25日、水俣病瀬戸内検診を実施しました。会場は医療生協みずしま診療所(岡山県倉敷市)。この地域では初めての取り組みでした。20人が受診、うち15人が保健手帳を申請し、1人が「特別措置法」にもとづく申請をすることになりました。

診察.JPGのサムネール画像   今回の検診にあたっては、岡山や熊本、鹿児島などで新聞に案内を載せてもらい、大阪での近畿検診に間に合わなかった人にも知らせてもらいました。受診者は岡山県在住者が14人と多く、ほか大阪、兵庫、熊本、神奈川などから来た人もいました。

 受診者からは「長年しびれやこむらがえりなどの症状があったが、あたりまえだと思っていた」「何の病気かわからず、困っていた」などの声がありました

  瀬戸内海地域をはじめ中国四国には、昭和30~40年代の集団就職を中心に不知火海沿岸からの移住者がいます。しかし、水俣病についての情報が乏しく救済制度も知られておらず、相談するところもない実情がうかがえました。

検診には熊本から積豪英医師はじめ5人の応援がありました。検診前日のオリエンテ   ーションや懇親会では熊本の参加者からじっくりと話を聞くことができ、勉強になりました。制度の複雑さや病態解明がすすんでおらず、国と原因企業の責任追及にも多くの問題が残されていることに驚き、私たちの果たすべき役割について考えさせられました。

当日は、医師5人、看護師5人が検診にあたり、問診担当として10人のスタッフが参加しました。山口民医連からの参加者は「周囲の目が気になり申請をためらっていた方もおり、難しい問題だと感じた。8月28日には山口でも検診を行うので、今回の経験をいかし救済につなげたい」と感想を述べていました。

検診が終わった後も3件の問い合わせがありました。長年苦しんできたという訴えを聞くたびに、引き続くとりくみが必要との思いを強くしています。

 

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