2014年8月アーカイブ

2014夏合宿・水俣フィールドワーク

前半、後半に分かれ8/228/26の日程で行われ、合わせて6名の医系学生が参加しました!

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チッソは1932年よりアセトアルデヒドの生産を開始。以後19685月の生産停止まで、水俣病の原因物質メチル水銀を含んだ廃水を、無処理で水俣湾に流し続けました。今回訪れた百閒排水口は最初に排水が行われていた場所で、「水俣病爆心地」と呼ばれています。1958年、チッソは水俣病の原因発覚を恐れ八幡残渣プールに変更しましたが、そこからの汚染水の流出によって、被害の範囲は百間港周辺だけでなく対岸の天草まで及ぶ不知火海全体に広がることになりました。観光地である曽木の滝では、チッソの前身である曽木電機株式会社・曽木発電所遺構を見ることができました。ダムの中にあるため夏季以外は水没しているそうです。今からでは想像できませんが、当時は多くの人が住み、賑わっていたそうです。

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鹿児島県伊佐市の山間部で商店を営んでいた村上さんのお宅を訪れ、お話を伺いました。当時、水俣から運ばれてきた(行商ルート)汚染された魚を売ってしまった罪の意識から「自分のことはいいから、何かを周りの人たちに返していきたい」と、ノーモア・ミナマタ第2次訴訟に加わった思いを語ってくださいました。ご自身の病については、長年奇病と言われ続けた身体症状の原因が水俣病であるとわかって「ほっとした」そうです。その言葉が強く印象に残ったと、学生からの感想がでていました。訪れた布計地域では、2012年の調査で9割の住人が水俣病と診断されています。

 


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最後に、医療者として水俣病にどう向き合っているか、水俣協立病院看護師の森下さんよりお話をいただき、フィールドワークの良きまとめになりました。一人の看護師としてどのように水俣病と関わるか、事実を知っていくことで自分の考え方や行動が変化していったそうです。水俣病問題に取り組むには、他人からの抵抗、差別、偏見、思惑など様々な障害に立ち向かわなければなりません。しかし目の前の患者さんの苦しみを取り除き、寄り添っていくことこそが自分のすべきことで、そのために闘っていかなければならない、とおっしゃいました。先輩の医療者の言葉から、学生さんは自分の未来の医療者像を見つけられたのではないでしょうか。

 

 

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全日程が終了し、「水俣FW参加前は水俣で起きた公害病というくらいの認識しかなかったが、FWを通じて水俣病は当時の時代背景や政治的判断などが複雑に絡み合った社会が生みだした病であると知り、多くのことを学び考えさせられた。」といった感想を頂くことができました。この度は熊本民医連、不知火患者会の皆様に多大なご協力をいただき、実りある夏合宿になりました。水俣病の歴史を通じて、医療者としての成長に大きな糧となることでしょう!今後1018日(土)-19日(日)には水俣大検診も開始されます。こちらにも医学生さんらの参加を呼びかけ、現在も続く水俣病の問題に取り組んでいきたいと思っています!

 

 

 

 

 

8/1519 長野県松本市、信州で第57回全国医学生ゼミナール in 信州が開催されました。

今回のテーマは子供の貧困。医師をはじめ、小学校教諭などこどもに関わる職業の方々を講師に招き、また学生が自分たちで考え準備をした発表、分科会が開かれました。

 

医ゼミとは・・・

http://www.izemi.com/about/

 

 

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楠木重範先生(チャイルドケモクリニック院長)の講演会「小児がんと闘う子ども達と家族のために
~チャイルドケモハウスでの取り組み~」では、先生ご自身の入院中の体験から、子供が安心して、また自分の病気のために卑屈になることなく治療ができるように、家と病院の中間にある存在として、同施設を作られたそうです。「子供を不幸にするのは大人。病気は不幸ではないのです。病気になった子供を不安にさせたり、みじめにさせたりするのは、大人の言動や対応。私は皆さんが、こどもに本気で向き合ってくださることを願います。」とおっしゃっていました。まださまざまな困難を抱える取り組みですが、大きな理想のある、素晴らしい施設だと感じました。

 

学生さんの発表で印象に残ったのは「こども兵士」について。こども兵士は世界に25万人いるそうです。18歳以下の少年、少女たちが戦闘の前線に駆り出され、命を落としています。多くは貧困故に身をやつすことが多く、入隊したこどもたちは教育を受けることができないでいます。ここでは3つの暴力が紹介されました。直接的暴力:戦闘やテロ行為による生命の危機。構造的暴力:社会が生む貧困、差別、政治的抑圧。文化的暴力:洗脳や特定の価値観の押しつけで、先の2つの暴力を正当化すること。これらがこども兵士を生み出す構造を形作っています。衝撃的な内容でした。

 

 

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みなさんがこどもに感じるのは共通なものの中に「可能性」があると思います。貧困はこどもの持つ大きな可能性を奪い、負の連鎖に引きずり込んでしまうものだと思います。医学生のみなさんは今回のお話を聞いてどのように思われたのか、そして今後どのような思いで医療者になっていくのか、楽しみな催しになったと思います。

 

 

 

 

 

 

岡山民医連の3病院で、 夏の高校生医師体験が行われました!今夏は応募者多数、定員がオーバーする日程もあるほど、多数の申し込みがありました。

今夏の高校生医師体験は、病棟や診察室、手術室や放射線科など、普段なかなか入ることのできない場所に生徒のみなさんを案内し、日常の業務を説明、体験していただきました。

 

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病棟では先生方の後につき、実際に患者さんと接し、血圧を測ったり聴診器で肺の音を聞いたりと、まさに医師という職業を疑似体験することができたのではないでしょうか。協力してくださった患者さんに感謝です。

一日医師体験後は、「体験を通して、より医師という職業に興味を持つことができた」、「勉強を頑張って絶対に医学部にはいりたい」といった感想が高校生から聞かれました(´∀`)

 また、岡山大学や鳥取大学の学生3名が、学生ボランティアとして参加してくれました。高校生のみなさんと一緒に病棟を回り、体験後のまとめの会では「なぜ医師になろうと思ったのですか」、「どれくらい勉強をしたら医学部に入れますか」、「部活と受験勉強の両立は可能ですか」といった高校生の質問に丁寧に答えてくれました。今回の体験がきっかけとなって、将来民医連の病院で地域のために働いてくれることを願っています(´∀`)

 

 

 

 

夏も盛りになってまいりました。鹿田キャンパスサポートセンターです。納涼流しそうめん大会を開催しました。

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そうめん他さまざまなお食事は、多くの学生さんによって胃の中へ・・・みなさん夏バテはしていないようで。気持ちのよいくらい食べてもらい、担当者冥利につきます。元気に夏を乗り越えてもらいたいものです。